
メイク中の鏡の中の美波
家族でするお祝いについて尋ねた。誕生日やクリスマスだが、なかでも印象深い思い出としてそれをおしえてくれた。いまは美波も仕事が忙しく、兄も社会人になったので前のように家族そろってのお祝いは難しいとも。その壁に描いたクリスマスツリーの写真はminaに掲載されていた。最初その写真を見たとき、ツリーとはわかるが何か変だと思った。そうなのだ、壁に描いたクリスマスツリーだったのだ。なんて素敵なお父さんだろう。
「小学校はリセ(フランス人学校)だったから、フランスの行事やお祝いなんかも学校でやりました」
フランスではエイプリルフールに魚のかたちに切った紙に「その人のことを悪口でも何でも書いて、そーっと背中に貼るの」と、クスクス笑いながら楽しそうに話した。美波は話す内容もそのときの気持ちも、全てが瞳に宿る。心が迷った話のときは瞳も心細そうになり、楽しい出来事を話すときは絵に描いたように瞳から輝きが溢れる。その美波らしさが今月の舞台『贋作・罪と罰』でも、きっと見られることだろう。

